屋根と住まいのお役立ち情報
2024-10-08 10:00:00
屋根材の色と室内の温度関係
今年の夏も厳しい暑さに苦しめられました。10月に入った今も30℃に近い日が続きます。
我々屋根工事に携わる者は、屋根材の色による体感温度の違いを実感してまいりました。真夏には、黒色やこげ茶などの濃い色の屋根材には素手で触ることはできず、履物をはいていても足の裏が痛いほど熱くなります。逆に銀色や白色のように光を反射する明るい色のものはそのようにはなりません。
そこで屋根材の色と室内温度の関係を調べてみました。
屋根材の色 | 表面温度 | 屋根裏の温度 |
黒色 | 65~70℃ | 55~60℃ |
白色 | 45~55℃ | 45~50℃ |
銀色 | 40~50℃ | 40~45℃ |
(天気=晴天、気温=35℃)
このようなデータがあります。このように屋根材の色が屋内の温度にも大きく影響することがわかります。最近の夏季においては冷房の使用が必須ですが、上の表に示されるような屋内温度の差は消費電力の違い(省エネ)に直結します。
屋根材の色の選択や屋根塗装の色を決める際の参考にしていただければ幸いです。
※なお、上の画像は、表面温度を実際に計測したものです。
時期は9月25日、気温25℃、晴天の下での測定でした。気温が低い分、数値も低くなっていますが、同じような傾向を示していると言えます。
銀色:43.4℃ 白色:44.9℃ 黒色:68.9℃